element定義から__END__キーワードまでの部分は、Element環境と呼ばれ、Global環境とは違った方法で変換処理が行われます。Element環境は、Koboldトランスレータが、一行ずつKoboldスクリプトを読み込み、各行ごとに、以下の順で変換処理を進めて行きます。

  1. ロケール依存の前処理
  2. 実体エスケープの読み込み時処理
  3. major directive chore
  4. major control chore
  5. gem chore
  6. abacus chore
  7. minor control chore
  8. minor directive chore
  9. ハイライトの付加
  10. タグの付加
  11. その他のchore
  12. element chore

Element環境に書かれたテキストは、基本的には、すべて通常のテキストとして扱われます。ただし、以下に挙げる例外があります。

choreとは、{で始まり、}で終わる部分テキストです。{と}のすぐ内側にある文字によって、choreの種別が区別されます。たとえば、{#abacus#}はabacus choreですが、{:element:}はelement choreです。gem choreのみは、{gem}のように、種別を区別する文字がありません。逆に、種別を区別する文字がないchoreは、gem choreとして処理されます。

また、choreは入れ子にして使用することも可能です。ただし、同じ種類のchoreを入れ子にすると、解釈に混乱が生じ、変換処理が正しく行われません。そのため、同じ種類のchoreを入れ子にするときは、内側のchoreを{[nesting]}のように記述します。多段階の入れ子の場合は、{[[[nesting]]]}のように、[, ]の数をその分だけ増やします。(入れ子の機能は、現在、gem choreのみサポートしています。)

HTMLタグの簡易記法については、「タグの付加」を参照してください。