element定義から__END__キーワードまでの部分は、Element環境と呼ばれ、Global環境とは違った方法で変換処理が行われます。Element環境は、Koboldトランスレータが、一行ずつKoboldスクリプトを読み込み、各行ごとに、以下の順で変換処理を進めて行きます。
- ロケール依存の前処理
- 実体エスケープの読み込み時処理
- major directive chore
- major control chore
- gem chore
- abacus chore
- minor control chore
- minor directive chore
- ハイライトの付加
- タグの付加
- その他のchore
- element chore
Element環境に書かれたテキストは、基本的には、すべて通常のテキストとして扱われます。ただし、以下に挙げる例外があります。
- chore
- HTMLタグの簡易記法
- 実体エスケープ
- __END__キーワード
choreとは、{で始まり、}で終わる部分テキストです。{と}のすぐ内側にある文字によって、choreの種別が区別されます。たとえば、{#abacus#}はabacus choreですが、{:element:}はelement choreです。gem choreのみは、{gem}のように、種別を区別する文字がありません。逆に、種別を区別する文字がないchoreは、gem choreとして処理されます。
また、choreは入れ子にして使用することも可能です。ただし、同じ種類のchoreを入れ子にすると、解釈に混乱が生じ、変換処理が正しく行われません。そのため、同じ種類のchoreを入れ子にするときは、内側のchoreを{[nesting]}のように記述します。多段階の入れ子の場合は、{[[[nesting]]]}のように、[, ]の数をその分だけ増やします。(入れ子の機能は、現在、gem choreのみサポートしています。)
HTMLタグの簡易記法については、「タグの付加」を参照してください。